みなさんこんにちは!

6月より営業となりました 大島 雄です。今回は整備士最後の作業をご紹介します。

車検のために入庫されたこのE46は、入庫点検の際にステアリングラックブーツに写真のようにひび割れが見つかり予防整備を行うことになりました。

ステアリングラックブーツは破れていると車検検査に通りません。

今回は程度としてそこまで酷くありませんが、次の車検までには症状が悪化することが考えられます。その為、予防対策として早期交換させていただきました。

タイロッドとステアリングギヤボックスの間を保護するステアリングラックブーツが破れていると、その裂け目からブーツ内に砂やゴミが侵入してきます。ブーツ内は粘性の高いグリスが塗られているため容易に抜けることはありませんが、グリスが塗られている部分に侵入した砂やゴミが入ることでステアリングギヤボックスのシールを破損しオイル漏れを起こす可能性があります。

また、このシールが切れギヤボックスのシャフト事態にガタが出てくると、ステアリングギアボックス本体がアルミ合金でできている為、負荷が増してダメージを与え、最悪は破損という結果を招いてしまいます。

ステアリングギアボックス故障の前兆としては警告灯表示や操作時の異音、ガタつき、ハンドルの振れ、などがありますが、最悪はハンドル操作が不能となるため高速走行中であれば大事故に繋がりかねません。

ステアリングラックブーツのみの交換であれば工賃をいれてもさほどかかりませんが、ステリングギアボックスの破損ともなれば高額な修理代が待っているという事になりますので、車検や法定12ヵ月点検でステアリングラックブーツの異常が見つかった場合には、軽度であっても予防対策として早期交換をお勧めします。

今回は整備士として最後の記事となりますが、今後は営業としてホームページの車両紹介などを担当しますのでこれからも宜しくお願いいたします。

記事担当: 大島 雄